パスポートは「私が申請したのだから、当然私のもの」と思われるかもしれませんが、各国の場合を見てみると、EU(欧州連合)諸国では、「このパスポートは政府の財産」と明記している国が多いし、米国では法令で「政府の所有物である」と規定しています。
ではわが国の場合はどうかというと、法令上の名分規定はないのですが、「パスポートの所有権は国にある」という解釈がとられています。
いずれにしてもパスポートは大切なもの。
いくら自分名義だからといって、粗末に扱うのは禁物です。
査証欄に思い出のメモをしたり、なんていうのはもってのほか。
それ以外でも、コーヒーをこぼしてしまいスタンプがにじんで判断できなくなってしまったとか、孫にページを破られたのでセロテープで貼っておいたなど、様々なケースがありますが、これらはすべて「旅券の損傷」にあたり、日本ではもちろん、旅行先各国で出入国を拒否されるなどのトラブルになるおそれがあるので注意しましょう。
損傷がひどい場合や、盗難に遭ったり、引越しの際にうっかりなくしてしまったなどという紛失や焼失の場合も再発給の申請が必要です。
不注意による損傷、紛失がないよう、くれぐれもパスポートは大切に扱いましょう。
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